1997年6月19日                                Ver.4.07 『 Power Cinema 95 for PW 』をご使用になる皆様へ                               カノープス株式会社  この度は、カノープスのマルチメディアプレーヤソフト『 Power Cinema 95 for PW 』をご使用いただき、ありがとうございます。この README.TXT には、 Power Cinema 95 に関してマニュアルに記載されていない事項について述べられています。今後 Power Cinema 95 が改訂された場合には是非この README.TXT をご覧ください。インストールの方法については SETUP.TXT をご覧ください。 Windows 95 に付属の メモ帳 でこのドキュメントをご覧になっている 方は、「編集(E)」メニューの「右端で折り返す(W)」オプションを ON にすると読みやすくなります。 1.インストールの前に  このセットアップディスクは、Power Window シリーズ専用です。Windows 95 に Power Window シリーズのドライバをインストールしてから、『 Power Cinema 95 for PW 』のインストールを行なってください。すでに、『 Power Cinema 95 for PW 』をインストールしている場合、『 Power Cinema 95 for PW 』をアンインストールしてから行なってください。 2.Power Cinema から Power Cinema 95 にアップグレードする方法 ・Power Cinema 95 をインストールしてから、以下の手順で Power Cinema を削除してください。ただし、Power Cinema 95 をインストールするフォルダ名は、Power Cinema と異なったフォルダ名を指定してください。 1)プログラム内のエクスプローラから、Power Cinema のファイルとフォルダを削除します。削除するファイルは、README.TXT , PWCINEMA.EXE , PWCINEMA.WRI , VCDMCI.DLL です。 2)スタートの右クリックにて開く(O)を実行して、プログラム内の Power Cinema に関するフォルダを削除します。 3)Windows 95 を再起動します。  この手順を行わずに、ファイルを消去すると、Windows 95 起動時にエラーメッセージがでるようになります。この場合、再度 Power Cinema をインストールしてから、Power Cinema 95 のアップグレード方法を行ってください。 3.Power Cinema 95 の補足説明 ・オーディオCDの再生  米国 CompCore Multimedia, Inc. 製 MPEG ドライバ「 SoftPEG 」をご使用になれば、音楽CDを再生することができます。再生する場合は、セレクトボタンでメディアで Audio CD を選んでからロードボタンを押してください。その後プレイボタンにより再生します。  なお、Windows 95 でミキサーデバイスが使用されていると、オーディオCDの再生が正常に行えないことがあります。もし正常に再生できないときは、ミキサーデバイスを無効化してご使用ください。ミキサーデバイスを無効にする場合、マイコンピュータのコントロールパネルのマルチメディアを実行してください。マルチメディアのプロパティが表示されましたら、詳細設定のミキサーデバイスにあるデバイスのプロパティから、”このデバイス上でミキサー機能を使わない”に設定してください。 ・オーディオCDの再生中のボタンについて  巻戻しボタン、早送りボタン、コマ戻しボタン、コマ送りボタンが働きません。Audio CD を停止させると、必ず先頭のトラックに戻ります。 ・再生画面のスライドバー  MPEG ファイルや Video CD をロードすると、動画ウィンドウの下部にスライドバーが現れます。スライドバーをドラッグすることにより見たい位置に映像を切り替えることができます。またスライドバーには、再生/一時停止ボタン、停止ボタン、前トラックボタン、次トラックボタンがついています。このボタンは Power Cinema 95 上にあるボタンと同じ働きをしますので、動画ウィンドウ上から動作することができます。 ・リモコンサイズの縮小  リモコンのサイズを縦方向に若干縮小しました。640 x 480 ドットの環境でもタスクバーなどに干渉しないサイズになりました。 ・再生フォーマットの変更  Power Cinema 95 から CD-i モードが One Track モードに代わり、CD-i を再生することができなくなりました。なお、弊社での動作保証対象外となりますが、お客様の環境で CD-i 再生が必要となる場合は、16 bit 用 CD-ROM ドライバをご用意いただき、DOS モードで 16 bit 用の CD-ROMドライバが使用できるよう AUTOEXEC.BAT と CONFIG.SYS の内容を変更した上で、Windows ディレクトリ中の CANOPUS.INI に以下の記述を追加してください。  Power Window MPEG ドライバでは One Track モードは使用できないので表示されません。この機能をご使用になる場合は、米国 CompCore Multimedia, Inc. 製 MPEG ドライバ「 SoftPEG 」をご使用ください。 [Power Cinema 95] ・ ・ CdiEnable=1 ・Video CD の映像の調整について 一般に Video CD の映像は、Video CD プレーヤなどのビデオ機器環境で再生されるように作成されています。そのため PC のディスプレイ上にそのまま表示すると、横方向に引き伸ばされた映像になります。Power Cinema 95 は出荷時の設定では、画質を優先するためにそのまま表示していますが、Windows ディレクトリの中のファイル CANOPUS.INI に設定を追加することで、横方向に引き伸ばされた映像を調整することができます。この設定は下のように、MPEG ファイル、Video CD それぞれ別々に設定できます。 [Power Cinema 95] ・ ・ MPEG_Adjust=0 Video_CD_Adjust=0 それぞれの項目は、省略時あるいは=の右の値が0のときには調整なし、1の時には横方向に縮める、2の時には縦方向に伸ばす、になります。したがって、 Video_CD_Adjust=1 とすることで、Video CD について横方向に縮める方法で調整されます。なお、画質を最優先するときはこの設定で調整せず、ディスプレイで調整されることをおすすめします。 ・Power Cinema 95 とパワーマネージメントについて  Power Cinema 95 をご使用になる場合は、パワーマネージメント機能を使用しないでください。パワーマネージメントが作動すると Windows が誤動作する場合があります。 ・ロングファイルネームへの対応  ファイルモードや静止画保存でロングファイルネームに対応しました。 ・カラオケモードについて  Power Window MPEG ドライバでご使用の場合、左側チャンネルのみから音が出ます。右側のチャンネルはミュートされます。 ・キャプチャ機能について  オーバーレイ表示を行なっている時、静止画への保存やクリップボードへのコピーができません。この場合、米国 CompCore Multimedia, Inc. 製 MPEG ドライバ「 SoftPEG 」に切り替えてから、Power Cinema 95 のオプション設定の”描画時の DirectDrawを使用しない”のチェックボックスを有効にしてください。ビデオキャプチャ機能を使用時のオプション設定の項目は、”描画時の オーバーレイ表示を使用しない”となります。 ・スピードコントロールについて  MPEG ファイル、Video CD について、スピードコントロール機能が働きません。AVI ファイルについては3倍速まで設定できますが、環境によっては3倍速に設定しても3倍速で再生されないことがあります。 ・プレイバックコントロールについて  Video CD がプレイバックコントロールに対応している場合は、その機能を使って再生することができます。プレイバックコントロールを使用する場合は、Video CD 再生中に RETURN ボタンを押してください。 ・Video CD 内の高精細静止画像の表示  米国 CompCore Multimedia, Inc. 製 MPEG ドライバ「 SoftPEG 」をご使用になれば、Video CD 内の高精細静止画像の表示ができるようになりました。高精細静止画像の表示を有効にするには、静止画の表示モードボタンを有効にしてください。ただし、Video CD 内の高精細静止画像によっては表示できない場合があります。 ・ボリュームコントロール機能の全ミュートについて ボリュームコントロール機能の全ミュートを有効にしていても、Power Cinema 95 起動時やボリュームを調整すると全ミュートは解除されます。 ・ビデオキャプチャ機能について  ビデオキャプチャ機能が使用できるディスプレイボードをご使用の場合、解像度/色数/周波数によって Power Cinema 95 の MEDIA ボタンの Live Video の項目と RECORD ボタンは使用できません。また、OPTION ボタンの Live Video 設定は削除されます。 ・アンインストーラの追加  Power Cinema 95 をアンインストールすることができます。コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」から「 Power Cinema 95 」を選択してください。 ・MPEG ドライバの変更  MPEG ドライバを切り替えるには、付属のユーティリティ「 MPEG Mapper 」( MPEGC.EXE )を使用して切り替えてください。 ・Video CD の再生について  Video CD を再生する場合、米国 CompCore Multimedia, Inc. 製 MPEG ドライバ「 SoftPEG 」をご使用されることをおすすめします。「 SoftPEG 」以外の MPEG ドライバをご使用の場合、正しく Video CD が再生できないことがあります。 ・COLOR ボタンについて  COLOR ボタンによる色の設定は、米国 CompCore Multimedia, Inc. 製 MPEG ドライバ「 SoftPEG 」のとき設定できます。 4.使用上のご注意  Video CD を再生するためには、CD-ROM ドライブおよびドライバが Video CD に対応している必要があります。Video CD が再生できない場合は、CD-ROM ドライブのメーカに Video CD への対応をお尋ねください。  Power Cinema 95 は、MPEG ドライバに CompCore SoftPEG(TM) MPEG Driver を選ぶとソフトウェアのみで MPEG 再生を行っています。そのため CPU の処理能力のほとんどをMPEG再生に使用してしまいますので、アプリケーションによっては動作速度が非常に遅くなることがあります。また、CPU のタイプ、メモリの量、CD-ROM の速度など、ご使用になる環境によっては滑らかに再生されない場合があります。再生が滑らかでないと感じられる場合は、『 USER'S GUIDE 』の「各機能の説明」中の OPTION の項で説明されているファイル再生時間表示を行わない設定をお試しください。  Power Window の DirectX 対応ドライバで、一部の解像度で再生画面にノイズが発生することがあります。これを避けるためには、解像度を下げるかリフレッシュレートを下げてご使用ください。  インストール後、他のビデオキャプチャドライバが登録されていると、Power Window Video Capture Driver が動作しない場合があります。もし動作できないときは、Power Window Video Capture Driver 以外のビデオキャプチャドライバを無効にしてご使用ください。ビデオキャプチャドライバを無効にする場合、マイコンピュータのコントロールパネルのマルチメディアを実行してください。マルチメディアのプロパティが表示されましたら、詳細設定のビデオキャプチャデバイスにあるデバイスのプロパティから、Power Window Video Capture Driver 以外のビデオキャプチャドライバを”このビデオキャプチャデバイスを使わない”に設定してください。 5.制限事項について  Power Cinema 95 には以下の制限事項があります。あらかじめご了承ください。 ・MPEG ファイル、Video CD について、スピードコントロール機能が働きません。AVI ファイルについては3倍速まで設定できますが、環境によっては3倍速に設定しても3倍速で再生されないことがあります。 ・Audio CD について、巻戻しボタン、早送りボタン、コマ戻しボタン、コマ送りボタンが働きません。 ・Audio CD を停止させると、必ず先頭のトラックに戻ります。 ・Direct Draw 機能を使ってオーバーレイ表示している場合、静止画像ファイルへの保存と、クリップボードへのコピーができません。 ・Power Cinema 95 をご使用になる場合は、パワーマネージメントをオフにしてください。 ・Direct Draw 機能を使ってオーバーレイ表示している時に再生画面上にマウスカーソル(アニメーションカーソル)を移動させると、再生画面にマウスカーソルが隠れて見えなくなります。 ・Video CD 再生中に CD-ROM ドライブのイジェクトボタンを押さないでください。イジェクトする場合は、ポーズまたは停止させてからイジェクトボタンを押すか、Power Cinema 95 にあるイジェクトボタンを押してください。 6.Video Viewer について  Power Cinema 95 にビデオキャプチャ機能を搭載したことにともない、Video Viewer ユーティリティを削除しました。Power Cinema 95 のビデオキャプチャ機能の説明については、『 Power Cinema 95 for PW 』をインストール後、「スタート」−「プログラム」−「 Power Cinema 95 」内の Power Cinema 95 Manualをお読みください。 7.Power Window MPEG ドライバでの再生画面について  Power Window MPEG ドライバをご使用の場合、再生中にフルドラッグで再生ウインドウを移動させると、再生画面は少し遅れて追従します。 8.Power Cinema 95 のマニュアルについて  インストールを実行した場合、『 Power Cinema 95 for PW 』の最新マニュアルがグループに登録されます。インストール終了後、登録された Power Cinema 95 Manual を一度お読みください。 9.対応OS  『 Power Cinema 95 for PW 』に含まれるソフトウェアは Windows 95 専用アプリケーションです。 Windows 3.1 または Windows NT では動作しません。 10.バージョン番号について  『 Power Cinema 95 for PW 』のバージョン番号は、製品全体としてのバージョン番号です。各々のアプリケーションのバージョンは以下の通りです。 ------------------------------------------------ Power Cinema 95 Ver.3.13 MPEG Mapper Ver.1.20 Power Window MPEG Driver Ver.2.34 Power Window Video Capture Driver Ver.2.01.0001 TV Tuner Ver.2.00.0002 ------------------------------------------------ 11.変更履歴 バージョンの欄に Power Window の表記が無いものは、Power Cinema 95 基本モジュールを示します。Power Window の表記があるものは、直前の Power Cinema 95 基本モジュールを含み、表記の Power Window 専用アプリケーションです。 ------------------ Ver.2.00: 96/04/10 ------------------ 最初のリリース -------------------- Power Window T64V Power Window T64V MP Ver.1.00: 96/04/15 -------------------- (1)Power Window T64V , Power Window T64V MP に対応しました。 --------------------- Power Window T64V 4MC Ver.1.00: 96/04/15 --------------------- (1)Power Window T64V 4MC に対応しました。 ------------------ Power Window 3DV Ver.1.06: 96/05/22 ------------------ (1)Power Window 3DV に対応しました。 ------------------- Ver.2.00a: 96/07/12 ------------------- (1)Power Cinema 95 でボリュームのデフォルトの値を今までの半分の値に変更しました。 (2)Power Cinema 95 でスライドバーから再生位置を移動させるレスポンスとボリュームボタンのレスポンスの向上しました。 (3)Power Cinema 95 でプレイバックコントロール機能が正しく動作しない Video CD を正しく動作するように変更しました。 (4)Power Cinema 95 でリモコンの書き換え途中で止まった状態が長く続いていたのを早くするように変更しました。 (5)Power Cinema 95 でカラオケCDなどのタイトルを [ Power Cinema 95 ] のウィンドウに表示する/しないを設定する項目を追加しました。 (6)以下の不具合の修正 Power Cinema 95 で Audio CD を再生した後、Video CD が再生できない。 Power Cinema 95 でオプション設定で「停止後ウィンドウを閉じる」にチェックマークをつけた状態でフルスクリーン再生を行なうと、再生終了後に再生ウィンドウとリモコンが消えてしまう。 Power Cinema 95 でフルスクリーンから戻った時、スライドバーの高さだけ伸びてしまう。 Power Cinema 95 でプレイバックコントロール時にフルスクリーン状態で Enter キーを押すと、エラーメッセージが表示され、応答すると画面が真っ白になる。 Power Cinema 95 で動画ウィンドウがタイトルバーの高さだけになってしまうことがある。 --------------------- Power Window T64V Power Window T64V MP Power Window T64V 4MC Power Window 3DV Ver.1.07: 96/08/02 --------------------- (1)Power Window T64V MP PC-9821 用に対応。 (2) 以下の不具合の修正 Video Viewer を起動するとハングアップすることがある。 Video Viewer のプレビュー表示を行なうと画面にノイズが発生することがある。 --------------------- Power Window T64V 4MC Ver.1.07a: 96/09/27 --------------------- (1)Power Window T64V 4MC PC-9821 用に対応。 -------------------- Power Window 3DV SX Power Window 3DV 4MC Ver.1.09: 96/10/02 -------------------- (1) Power Window 3DV SX , Power Window 3DV 4MC に対応しました。 ------------------ Power Window 3DV Ver.1.11: 96/12/04 ------------------ (1)Power Cinema 95にキャプチャ機能を追加しました。それにともない、Video Viewer ユーティリティを削除しました。 ------------------- Power Window DX/4MC Ver.4.00: 97/02/17 ------------------- (1)Power Window DX/4MC に対応しました。 ------------------ Ver.4.01: 97/03/05 ------------------ (1)インストールプログラムを変更しました。それにともない、アンインストールの方法も変更しました。 (2)MPEGドライバの切り替えユーティリティ「 MPEG Mapper 」を追加しました。 (3)高精細静止画の表示に対応しました。 (4)複数の CD-ROM ドライブの切り替えに対応しました。 (5)フルスクリーン時にカーソルを表示する/しないの項目をオプション設定に追加しました。 (6)Video CD または Audio CD の場合、EJECT ボタンにより CD-ROM ドライブを開閉できるようにしました。 (7)以下の不具合の修正 Power Cinema 95 で Audio CD が再生できないことがある。 Power Cinema 95 で ファイルの再生ができないことがある。 ------------------ Ver.4.02: 97/03/14 ------------------ (1)Power Window T64V, 3DV, DX シリーズのセットアップを共通にしました。 (2)ビデオキャプチャ機能が使用できない場合、Live Video の項目や RECORD ボタンは表示されるが使用できないように変更しました。 (3)以下の不具合の修正 インストールでプログラムフォルダの指定先にアイコンが既に登録されていてもプログラムフォルダを削除してしまう。 TV Tuner 終了時に画面にゴミが残ることがある。 TV Tuner が Pentium 200 MHz のマシンで正常に動作できないことがある。 ------------------ Ver.4.04: 97/03/27 ------------------ (1)Power Window DX・DX/4MC PC-9821 用に対応しました。 (2)以下の不具合の修正 Power Window MPEG Driver を PC-9821 で使用した場合、Power Cinema 95 のボリューム調整ができない。 ------------------ Ver.4.06: 97/06/09 ------------------ (1)以下の不具合の修正 Power Cinema 95 で、静止画像ファイルの保存を行った時、ファイル名がロングファイルネームだとセーブに失敗する。 Power Cinema 95 で、プレイバックコントロールを使用しないで VideoCD をフルスクリーン再生しているとき、Enter キーを押すと動作が不安定になる。 Power Cinema 95 で、静止画像ファイルの保存を行った時、ファイル名に数字が含まれているロングファイルネームだと二回目のセーブで失敗する。 ------------------ Ver.4.07: 97/06/19 ------------------ (1)以下の不具合の修正 Power Cinema 95 で、Power Capture PCI のキャプチャドライバと組み合わせて静止画保存を行うと”メモリが足りません。”のエラーメッセージが表示され、静止画が保存できないことがある。 以上